Exponential
出品・eBay SEO

eBay Seller Initiated Offersの使い方|値引き幅・自動送信・承諾率の改善方法

eBay Seller Initiated Offersの使い方|値引き幅・自動送信・承諾率の改善方法

要点: eBay Seller Initiated Offersの設定方法を解説。 683アカウントの稼働実績、累計138万件+の販売データ。

eBay Seller Initiated Offersは、商品をウォッチしたりカートへ追加したりしたバイヤーへ、セラー側から値引きを提案する機能です。

購入を迷っている人へ直接働きかけられますが、対象を広げすぎたり値引き率を感覚で決めたりすると、売上が増えても利益が減ることがあります。

本記事では、2026年9月時点のeBay公式案内を基準に、Seller Initiated Offersの対象、設定手順、自動送信、Offers画面、承諾率の改善方法を解説します。

Seller Initiated Offersとは|関心の高いバイヤーへセラーから提案

Seller Initiated Offersは、購入意欲を示したバイヤーへ非公開の特別価格を送る機能です。eBayの案内では「Offers to Buyers」と表記される画面もあります。

対象には、商品をウォッチしている人やカートへ追加した人などが含まれます。2026年9月の更新では、バイヤーの関心を判断する条件が拡張され、購入可能性の高い層へより早くオファーを届ける仕組みになりました。

Seller Initiated OffersとBest Offerの違い

名前は似ていますが、交渉を始める側が異なります。

機能 交渉を始める側 主な用途
Seller Initiated Offers セラー ウォッチやカート追加後の購入を後押しする
Best Offer バイヤー バイヤーが希望価格を提示する

Best Offerを有効にした商品でも、条件を満たすバイヤーへセラーからオファーを送れる場合があります。ただし、同じバイヤーからすでにBest Offerを受けている場合は、その相手へSeller Initiated Offersを送るのではなく、Best Offerへの返答またはカウンターオファーで対応します。

Seller Initiated Offersの対象商品

Seller Hubでは「Send offers - eligible」フィルターから対象商品を確認できます。基本はBuy It Now形式で、売り切れていない商品です。

すべての出品が対象になるわけではありません。出品形式、出品期間、バイヤーが受け取れるオファー数などの条件により、同じ商品でも送信可否が変わります。

Seller Initiated Offersの送り方|Active Listingsから設定

初めて使う場合は、Seller HubのActive Listingsから少数の商品を選び、手動で送る方法が分かりやすいです。

Seller Initiated Offersを個別送信する手順

  1. Seller HubのListingsからActive Listingsを開く
  2. 「Send offers - eligible」フィルターを選ぶ
  3. オファーを送りたい商品を選択する
  4. ActionsからSend Offersを開く
  5. 値引き率・値引き額・オファー価格のいずれかを入力する
  6. 必要に応じてメッセージとカウンターオファー可否を設定する
  7. 内容を確認して送信する

オファー価格はBuy It Now価格から最低5%低くする必要があります。送料はオファー価格に含まれません。

Seller Hubの基本画面から確認したい場合は、以下の記事も参考にしてください。

Seller Initiated Offersを一括送信する手順

Active Listingsで複数の商品を選び、ActionsからSend Offersを実行すると一括送信できます。一括送信では同じ割引率が選択商品へ適用されます。

価格帯や粗利率が大きく異なる商品をまとめて選ぶと、低粗利品だけ利益が崩れる可能性があります。「同じカテゴリ」ではなく「同じ値引き上限」で商品をまとめることが重要です。

自動オファーの設定|手動運用との違い

2026年9月の更新後は、Store契約の有無にかかわらず、Active Listingsで選択した商品へ自動オファーを設定できます。現時点で関心を示したバイヤーがいない商品も選択でき、今後対象となるバイヤーが現れたときに同じ条件で送信されます。

Active Listingsで自動オファーを設定する

商品を選択してSend Offersを開き、「Send automated offers」を有効にします。値引き条件とメッセージ、期間、カウンターオファーの可否を確認して送信します。

送信済みの自動オファーはSeller HubのOffers画面で編集または終了できます。商品価格を変更したときはオファー価格も連動するため、販売価格を下げた後は値引き後価格が利益下限を割っていないか確認してください。

Store購読者は条件ルールを設定できる

eBay Store購読者はSeller HubのMarketingタブにあるBuyer groupsから、カテゴリ・価格帯・商品の状態などを条件にした自動オファールールを作成できます。

条件に合う既存商品だけでなく、後から出品した商品も自動で対象になります。ルールの設定期間は最大150日です。

設定方法 対象 商品の選び方 分析
Active Listings すべてのセラー 商品を手動選択 基本的な管理
MarketingのBuyer groups eBay Store購読者 カテゴリ・価格帯などの条件 Offer analytics

値引き幅の決め方|承諾率より利益を優先

最低値引き率をそのまま全商品へ適用するのではなく、値引き後に残したい利益から逆算します。

Seller Initiated Offersの利益下限を計算する

次の式で、値引きに使える上限額を求めます。

値引き上限額

販売予定額 − 商品原価 − eBay手数料 − 広告費 − 送料 − 目標利益

例えば、広告経由の可能性がある商品は、オファーで売れた場合も広告費が発生することがあります。通常の販売手数料だけでなく、Promoted Listingsの費用も含めて判断してください。

eBay手数料の内訳は以下の記事で解説しています。

Seller Initiated Offersは段階的に試す

最初は最低条件に近い小さな値引きから始めます。承諾が少ない場合でも、すぐに値引き率だけを上げないでください。

商品価格が相場より高い、送料が高い、写真やItem Specificsが不足している場合は、オファー率を上げても利益だけが減ります。値引き前に商品ページのクリック後離脱要因を直すことが先です。

対象商品の選び方|売り切る理由を決める

Seller Initiated Offersは、すべての商品へ常時送る機能ではありません。値引きを使う目的を商品ごとに決めます。

Seller Initiated Offersに向く商品

  • ウォッチやカート追加はあるが購入されていない商品
  • 出品から一定期間が経過した商品
  • 同等品の相場が下がる前に売り切りたい商品
  • 継続して仕入れられ、値引き後も利益が残る商品
  • 在庫回転を優先したい複数在庫の商品

Seller Initiated Offersから除外する商品

  • 利益率が低く最低値引きでも赤字になる商品
  • 代替在庫がなく価格を下げる必要がない希少品
  • 仕入先価格や送料が大きく変動している商品
  • 出品直後で通常価格の反応をまだ測れていない商品
  • 商品情報や写真の改善が先に必要な商品

Best Matchの表示改善が必要な商品は、値引きより先にタイトルやItem Specificsを確認します。

Offers画面の見方|送信後の状態を管理

Seller HubのOffers画面では、自動オファーの編集、終了、再開などを管理できます。複数商品へ自動送信を設定した場合は、Active ListingsだけでなくOffers画面も定期的に確認します。

Seller Initiated Offersの送信条件を見直す

Offers画面では、オファー価格、バイヤーへのメッセージ、期間、カウンターオファーの可否を確認します。

商品価格を下げて現在のオファー価格を下回った場合、自動送信は一時停止します。販売価格を戻すと元の条件で再開する場合があるため、価格変更後はOffers画面も確認してください。

Offer analyticsで確認する指標

eBay Store購読者は、MarketingタブのBuyer groupsからOffer analyticsを確認できます。

指標 確認すること 改善判断
送信数 対象バイヤーへ届いた量 対象商品が少なすぎないか
承諾数・承諾率 オファーが購入につながったか 値引き幅と商品需要の整合
オファー経由売上 施策で増えた売上 通常売上との比較
値引き後利益 費用を引いて利益が残ったか 継続または停止の最終判断

承諾率だけを追うと、大きな値引きほど良く見えます。最終判断は値引き後利益と在庫回転日数で行うことが重要です。

承諾率を改善する方法|4つの順番で見直す

オファーの反応が弱いときは、値引き率を上げる前に対象と商品ページを見直します。

改善1|購入意欲が残っている時期に送る

ウォッチやカート追加から時間が経つほど、バイヤーの関心が別の商品へ移っている可能性があります。自動オファーを使うと、新しく関心を示したバイヤーへ同じ条件を早く届けられます。

改善2|値引き後の総支払額を確認する

Seller Initiated Offersの値引き対象は商品価格で、送料は含まれません。商品価格を下げても送料負担が大きければ、バイヤーが感じる割安感は弱くなります。

改善3|商品ページを先に修正する

写真、タイトル、Item Specifics、状態説明が不十分な場合、価格以外の不安が購入を止めています。Trafficレポートで閲覧はあるのに購入されていない商品を探し、商品ページを修正してからオファーを試します。

改善4|同じ条件を一定期間比較する

数件の結果だけで値引き幅を変えると、商品需要や曜日の影響と施策効果を分けられません。対象カテゴリ、値引き率、実施期間をそろえて比較します。

Seller Initiated Offers運用の注意点

送信ボタンを押す前に、オファーの有効期間と在庫状況を確認します。

オファー中も他のバイヤーが購入できる

オファーを送っても商品は取り置きになりません。別のバイヤーが通常価格で購入した場合、未承諾のオファーは取り消されます。

公式案内では、オファーは送信から96時間または商品が売れるまで有効です。単品在庫では、最初に承諾して支払いを完了したバイヤーが購入者になります。

Seller Initiated Offersは直近の関心層へ送られる

手動送信では、オファーは直近の対象バイヤー最大30人へ送られます。対象者が多い自動オファーでは、最初の30人へ送った後、最大30人ずつ48時間ごとに送信されます。

送信数が増えても、販売可能な在庫がなければキャンセル事故につながります。在庫数と仕入先状況を確認してから自動送信を有効にしてください。

まとめ|少数商品で利益と反応を確認する

Seller Initiated Offersは、購入を迷っているバイヤーへセラー側から働きかける機能です。

運用のチェックポイント

  1. 対象を選ぶ — ウォッチやカート追加があり、値引き後も利益が残る商品
  2. 利益から逆算する — 手数料・広告費・送料を含めて値引き上限を決める
  3. 手動から始める — 少数商品で反応を確認してから自動送信へ移す
  4. Offers画面で管理する — 価格変更後の停止状態と送信条件を確認する
  5. 利益で評価する — 承諾率だけでなく値引き後利益と在庫回転を見る

売上の確認はSeller Hub Salesレポートと同じ期間にそろえると、通常販売とオファー経由販売の違いを比較しやすくなります。


よくある質問

Seller Initiated Offersを送ると商品価格は公開で下がりますか?

いいえ。Seller Initiated Offersは対象バイヤーへ送る非公開の提案で、商品ページのBuy It Now価格を一律に下げる機能ではありません。

一方、オファーが承諾されても支払いが完了するまでは商品が販売中のままになる場合があります。在庫1点の商品では、別のバイヤーが通常価格で購入する可能性も含めて管理してください。

Seller Initiated Offersは何件の商品から試すべきですか?

固定の正解はありません。最初は原価率と送料条件が近い少数商品に絞り、同じ値引き率で通常の注文サイクルを1〜2回含む期間を比較してください。

商品ごとに値引き幅が大きく違う状態で始めると、どの条件が承諾や利益に影響したか判断しにくくなります。カテゴリよりも利益構造をそろえる方法が実務的です。

Seller Initiated Offersの自動送信はいつ止めるべきですか?

値引き後利益が目標を下回ったとき、仕入先価格や送料が上がったとき、販売可能な在庫を確保できないときは停止します。

また、Buy It Now価格を変更すると自動オファー価格も変わる場合があります。価格改定後はOffers画面を確認し、古い値引き条件が意図せず再開していないかを点検してください。


参照リンク

本記事で参照したeBay公式ページです。